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ハウスメーカーの坪単価は一定ではないって本当?

2019年08月10日
高層ビル

同じ構造で広さも同一の一戸建て住宅を建築する場合でも、ハウスメーカーごとに必要な坪単価は大きく異なっています。例えばローコスト住宅を謳うメーカーでは20-30万円で施工していることもあれば、90万円を超えるハウスメーカーも見受けられるのが現実です。この事例では非常に大きな金額の隔たりがありますが、単純に比較して値段の多寡を論じるのはあまり意味がありません。それというのも坪単価に明確な定義がないばかりか、ハウスメーカーごとに前提となる判断要素に違いがあるからです。つまり1坪あたりの単価といっても内訳にはハウスメーカーごとに異なる費目が含まれています。そこでハウスメーカーごとにことなる坪単価の考え方の注意点を確認しておきましょう。

坪単価には明確な定義がないものの、1坪つまり概ね3.3㎡あたりの単価とのくくりで考えるとハウスメーカーごとに延床面積を基準にする算出方法と、施工床面積を基準にする算出方法の2つのトレンドがあります。

延床面積とは、居住部分の面積を合算したもので、ベランダや玄関ポーチ・地下室などは含まれていません。これに対して施工床面積とは施工する全ての部分の面積のことで、延床面積では含まれていないベランダや玄関ポーチなども含んだ広さになります。そうなると複数のハウスメーカーから一戸建て住宅の相見積もりを出してもらう場合には、建物の価格に対して、延床面積と施工床面積どちらを基準にしているのかを確認するのが重要です。

当然のことながら建物の価格に対しては延床面積よりは、施工床面積を基準にした方が坪単価は安く収まります。相見積もりをとるときには、延床面積と施工床面積のいずれを算出方法の基準にしているのかを、営業担当者に確認することは必須といえます。また同じ構造で同じ間取りの一戸建て住宅といえども、工法ごとに建物の価格が違って来ます。得意な工法や資材などについては、ハウスメーカーのなかには独自のものを採用している場合があります。資材や使用する機械や人件費などは工法ごとに異なってきます。

そして坪単価には建物の建築費用などの本体価格だけを含み、各種エクステリア工事や火災保険や各種税金などの諸経費などは含まれないのが一般的です。しかも本体価格にしてもハウスメーカーごとに照明器具やエアコン・カーテンなどは含まれていない場合もあるのです。見積もりを出してもらうときには、内訳をしっかり確認することで初めて正しく判断できるのでご注意ください。