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過ごしやすいリビングってどんな風に作ればいいの?

2019年12月02日

一戸建て住宅を建築するときにどのような間取りにするのかは、大きな問題です。建物の値段は屋根の形と各種の設備、そして間仕切りの数にあります。間仕切りの数に比例して値段は高くなりがちです。間仕切りの数が増えるほど必要な工程は増加し、人件費も余計に必要になるからです。また間取りは直接住み心地や開放感につながることからも、最優先に解決するべき問題といっても過言ではありません。

そして日常生活のなかで過ごす時間の長さからしても、重要なのはリビングの広さや形状にあります。一口にリビングといってもダイニング一体型とキッチン独立型のふたつが代表的で、過ごしやすいリビングはどのように作れば失敗しないのか、代表的なリビングのスタイルを踏まえて検討してみましょう。

ダイニング一体型とは、リビングとダイニング・キッチンが一体化した間取りのことです。キッチンなどが一体化した空間デザインになるので、リビングでの子供の様子を確認しながら調理の時間を過ごせることが出来るので、家族間のコミュニケーションが容易である特徴があります。そのため年少のお子さんを抱えたファミリーには根強い人気を誇ります。キッチンの配置にはいくつかのバリエーションがあります。キッチンが壁面から独立しているアイランドキッチンや、壁面の一面に接続しているぺニンシュラ(半島)型というキッチンもあります。

いずれにせよダイニング一体型では、開放感が高く生活動線も短くなるので、毎日の調理にはメリットが大きいといえそうです。しかしキッチンやダイニングが一体化しているので、メニューの種類によっては匂いが広がるので換気機能を強い設備の設置が必要になります。

キッチン独立型はリビングとキッチンが壁面で隔てられた間取りです。従来の住宅で一般的でしたが、調理の際に匂いが広がることはなく換気は容易で、住空間が機能別に分離されていることから食事が長引かないとメリットがあります。しかしリビングが見えないので子供の様子を確認しながら調理するのは困難なので、家族間のコミュニケーションの面でも劣ります。

ダイニング一体型はメリットは大きいですが、匂いが広がる側面もあります。またキッチン独立型はリビングが見えないものの、食事が長引かないメリットがあります。いずれのタイプの間取りを選択するにしても、生活動線とコンセントの位置は大きな課題です。中でも家具の後ろに隠れるなどはよくあるので、コンセントの位置は入念に、数も含めて検討するべきと言えます。