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住宅ローンを借りた場合の賢いマネープランの立て方

2019年06月07日
不動産について説明している男性

一戸建て住宅でマイホームを購入する場合は、資金計画をたてることからはじまります。住宅ローンを利用するにしても収入との兼ね合いでそれぞれの条件で上限額は決まってくるのです。最近では頭金0で、すべての物件価格について融資するタイプの住宅ローンも登場していますが、融資希望額の審査が通過するとは限りません。一般的に年収と返済能力との兼ね合いで借入額は、年収の約5倍が上限の目安と考えられています。となると金融機関から住宅ローンで調達可能な融資額の借入額上限が約5倍である、との前提にたって予算を組むことが出発点になると考えて間違いないでしょう。

特に建売住宅のように販売価格が事前に予測できる場合では、注文住宅を購入することを想定している場合には、まず予算額の枠内で希望の間取りや水回りなどの代表的な住宅設備の選択やグレードなどを検討する必要があるのです。
注文住宅を購入後は住宅ローンの月々の返済額は削減困難な固定費として、家計にのしかかってくることを考えると将来的な生活プランも想定して、予算や用意できる頭金、そして住宅ローンの借入額を検討するのが賢明です。

予算で注文住宅のあらかたの間取りなどの検討をつけたら、物件価格のなかでどれほどの金額を住宅ローンでカバーするのかが次の問題です。具体的には、将来的な生活プランを予測し継続していくことの出来る月々の返済能力の上限を探ることになります。返済総額を抑えたいなら月々の返済額を多めに設定するべきですが、無理をすれば返済計画の破綻のリスクが高くなります。

住宅ローンの借入額を抑えるには頭金の割合を高くする方法もありますが、全てを投入してしまって貯金が少なくなったり0になれば、いざというときのための備えがなくなります。そのため頭金に充当できる金額にも限りがあるので、無理のない月々の返済額に抑えることが肝要です。返済期間の上限は35年になりますが、負担の少ない返済額では完済までの時間は長くなり総返済額も嵩むことになるのです。そこで是非検討したいのは、将来的に繰り上げ弁済の可能性を探ることです。

繰上げ返済とはある程度のまとまった金額を、返済期間の途中に支払うというものです。子育てがひと段落し世帯収入にも余裕が出る頃合を見計らって繰上げ返済を行い、定年までに受託ローンを完済しておくことができればベターです。もちろん金利相当分は加算されることになりますが、可能なかぎり早く住宅ローンを完済するのが賢明といえます。